日本経済新聞
2022/2/21 朝刊 一面
2022/2/21 朝刊 一面
①「保険医療、政府に指揮権を 日経・日経センター緊急提言 デジタルで危機に強く」
人口当たりの病床数が主要国中1位の日本。にも拘わらず、重症患者の受け入れなど、これほどまでにひっ迫を心配しなければならないのは一体どうしてなのでしょうか。そうした疑問が産まれる背景として、現在の医療体制が抱える問題があります。その解決にむけて、日本経済新聞社と日本経済研究センターは医療改革研究会を組織し、そのための緊急提言をまとめました。
提言の骨子は大きく3本
1.医療提供体制の再構築
ー体質的な障壁を取り払って、中央集権的な医療体制に近づける必要がある。それを可能にするため「ヘルスケア・トランスフォーメーション(HCX)」の実現を急ぐ必要がある。
2.医薬イノベーションの促進
―自国主導で、素早く治験薬やワクチンの承認を可能にするため、迅速かつ大規模にデータを収集できるシステムを構築する。
3.社会保障全般の負担・給付改革
ー会社員の負担する社会保険料の総計が、収入の30%に迫りつつある状況で、政府債務の膨張を防ぎつつ、財源確保を含めた更なる検討が必要。
ざっくりまとめると、こんな感じかと思います。
この度のコロナ禍では、医療業界に横たわる体制そのもの問題点や、今後の課題を浮き彫りになりました。その中で提言が最も重視しているのは、何をするにしても動きが鈍い理由が、政府が医療界に対して実質的な執行力を持っていないことにある点。つまり「医療に対する政府のガバナンス(統治能力)」の不足です。
コロナ患者の受け入れに対し積極的に取り組む医療機関と、むしろ忌避する医療機関との二極化がハッキリしたことを例に挙げ、「健康保険の適用を受ける医療機関や調剤薬局が得る利益の原資は、健康保険料と税財源を元手とする国・自治体の公費が大半を占める。医療提供体制について政府・自治体が一定のコントロール権をもつのは当然だ」と指摘しました。
ようは「国が国民から徴収した保険料と、税金によって病院の経営をまかなっているのだから、政府のいう事を聞くのは当たり前だ」という事ですね。。けっこう怖いこと言ってる気がしますが、、いずれにせよ、複雑に入り組んだ医療業界の体質的な問題に対して、かなり切り込んでいかないと、政府のガバナンスを高めることは出来ないのだ、という事情は理解できます。
日本の場合は、イギリスをはじめとする「国営型」、アメリカを始めとする「民間保険型」と異なり、ドイツやフランスと似た「社会保険型」という医療体制をとっています。民営の医療機関が診療をおこなったあとに、診療報酬を請求するという流れですね(もちろん、さらに税金の補填があって、日本の健康保険は成り立っています)
たしかに、緊急事態において足並みが揃わないことに対してもどかしい思いを抱く人は少なくないと思います。そのために、情報を一元化して収集し、適切な判断を下せるシステムづくりについては異論のないところです。しかしながら、政府のパワーが大きくなるほど、その統制が必ずしも民意を反映するものである保証がないことへの懸念をぬぐえません。こうした改革に付随して、しっかりと透明性を保つことや、有効なブレーキ機能の整備は、やはり必須だと私は考えます。
②「ロシア、軍事演習を延長 米国務長官「情勢は侵攻寸前」」
ウクライナでの緊張が高まる中、ロシアは、ベラルーシとの合同演習を延長することを決定し、撤退する予定だった推定3万人のロシア軍は駐留を継続。ロシアがウクライナ国境付近に配備する軍の規模は、20万人ちかいと報道がありますが、その数字は日増しに増えています。
ウクライナ国内では現在も紛争状態が沈静することはなく、親ロシア派武装勢力とウクライナ軍との間のこぜりあいは日増しに激化、砲撃を含む、停戦合意違反が繰り返されています。
報道によれば、各国の首脳は「協議を行い、外交的な解決に向けて意見を一致させた」と連日の報道にありますが、どう見てもウクライナの危機は衝突へむかっているように感じられます。また、ロシアとウクライナ(もしくはNATO軍)の衝突が現実のものとならなかったとしても、ウクライナの市民が生活を犠牲にされていることは間違いありません。。。
③「台湾海峡安定へ「行動する用意」 仏外相、文書で回答」
パリでEU及び、インド太平洋諸国の外相50人以上がオンライン・対面で銀する会合が22日に開かれます。フランスのルドリアン外相に対する日経新聞の取材において、外相は、台湾海峡の安定にむけて「行動する用意がある」と述べ、日本との関係強化も含め、(名指しは避けたものの)中国の海洋進出 い対して、ニューカレドニアの仏軍基地を軸にした抑止力向上でけん制する考えを示唆しました。
EU・台湾の自由貿易協定や投資協定は、数年間、締結に向けた交渉がはじまっていませんが、ルドリアン外相は、経済的な繋がりの強化にたいしての意欲も見せているそうです。
ウクライナ情勢によって中国の今後の外交政策に影響があることも予想されます。世界では常に様々な方法で外交が行われていますが、ウクライナ危機を受け、欧米諸国は中ロの封じ込めにむけた外交は、より活発になるのではないでしょうか。
パリでEU及び、インド太平洋諸国の外相50人以上がオンライン・対面で銀する会合が22日に開かれます。フランスのルドリアン外相に対する日経新聞の取材において、外相は、台湾海峡の安定にむけて「行動する用意がある」と述べ、日本との関係強化も含め、(名指しは避けたものの)中国の海洋進出 い対して、ニューカレドニアの仏軍基地を軸にした抑止力向上でけん制する考えを示唆しました。
EU・台湾の自由貿易協定や投資協定は、数年間、締結に向けた交渉がはじまっていませんが、ルドリアン外相は、経済的な繋がりの強化にたいしての意欲も見せているそうです。
ウクライナ情勢によって中国の今後の外交政策に影響があることも予想されます。世界では常に様々な方法で外交が行われていますが、ウクライナ危機を受け、欧米諸国は中ロの封じ込めにむけた外交は、より活発になるのではないでしょうか。
④「北京五輪閉幕 日本、メダル最多18個」
終わりましたね。。「外交ボイコット」「陽性者の不参加」「ワリエワ選手のドーピング問題」などの話題もありながら、競技は白熱し、多くの感動をよんだのではと思います。ぼくも仕事をしながら女子カーリングを応援していました。普段以上に意思疎通を活発にする「鬼コミュニケーション」を心掛けたというチームの信頼関係は、私のようなおじさんの癒しであるとともに、非常にインスパイアをうけました!
終わりましたね。。「外交ボイコット」「陽性者の不参加」「ワリエワ選手のドーピング問題」などの話題もありながら、競技は白熱し、多くの感動をよんだのではと思います。ぼくも仕事をしながら女子カーリングを応援していました。普段以上に意思疎通を活発にする「鬼コミュニケーション」を心掛けたというチームの信頼関係は、私のようなおじさんの癒しであるとともに、非常にインスパイアをうけました!
【社説】
脆弱な医療体制を立て直す改革を急げ
ロシアはこの戦いに勝てない