日本では金融や資産運用の勉強が不十分だと言われますが

実際にアメリカの小学生が使用している教科書を取り寄せて読んでみました。

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彼らは10歳のころにすでに、支出と収入のバランスだとか需要と供給のことに留まらず、

資産や負債、利子と利息の意味など

借り入れと運用益による、Asset & Liability Management のことや

金融資産をどのように保有したら良いか、どのように資産と不労所得を構成していくかという、Asset Class および Asset Allocation のことなど

日本のように、字面だけが並びたてられた教科書ではなく、お金のこと全般、自分の頭で想像したり、生活に当てはめて考えるための現実的な教育が施されています。

「中学生」ではなく「小学生」です。

こういう事を10歳で学んでいるから、思考回路に経済を基本としたシステムが組み込まれているんだろうなと思います。

日本の金融資産のうちに占める預金とそれ以外のバランスは見ての通りです。

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https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf
2021年8月20日日本銀行調査統計局の情報によるものです。

このうち、いちばん右のものは民間保険だけでなく、年金なども含まれますので

日本人の家計の手元で動かせる金融資産という意味では、そのうち75%が預金で、それ以外を株や投資信託に充てています。

それに対してアメリカは正反対で、預金の占める割合は、20%にも満たず、それ以外を、投資信託や株の運用に充てています。

日本人の場合は、今持っている預金が減ることの怖さ、リスクばかりを考えてしまうのかもしれませんが、

アメリカ人の場合は、預金のままにしておくことは、持っている資産の流動性を犠牲にしているという感覚なのかもしれませんね。

普段は、株の配当のインカムゲインや売却のキャピタルゲインを得るために運用による不労所得を狙い、

現金が必要になった時に、それを売却してキャッシュに変える、ということが常識的に行われているのです。

何が正しいかという断定的なことは言えませんが、

実際にアメリカと日本では、平均所得や保有している金融資産の伸び率は倍以上の開きがあるわけですから、それが答えに近いのかな、、とも考えざるを得ませんでした。。。

世界に取り残される国になりたくないと、心から思っています。

この国のみんなで、世界で勝ち残ることができれば嬉しいです。